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[ [映画レビュー]#あ-お ]
![]() 【新宿スカラ】 信州の犬神財閥の創始者・犬神佐兵衛(仲代達矢)が永眠した。佐兵衛には腹違いの3人の娘、松子(富司純子)、竹子(松坂慶子)、梅子(萬田久子)がおり、それぞれに佐清(尾上菊之助)、佐武(葛山信吾)、佐智(池内万作)という息子がいた。さらに、犬神家の屋敷には佐兵衛の恩人の孫娘である野々宮珠世(松嶋菜々子)も住んでいた。しかし、全員が固唾をのんで見守るなか公開された遺言状には、「佐清、佐武、佐智のいずれかとの結婚を条件に、犬神家の全財産を珠世に譲渡する」と記されていた。この予想だにしない事態に、一族の間で血で血を洗う惨劇が繰り広げられていく。事件の調査を開始した名探偵・金田一耕助(石坂浩二)は、次第に犬神家の血の系譜の裏にある大きな謎を解き明かしていくのだが…。 うーん、新作を観たという気がまったくしない。 意図不明なほど前作に忠実なリメイクである。 オリジナルはセリフそらんじているほど何度も観ている身としては、驚きや目新しさはなにひとつ感じられなかった。 次はこの人がこう言って、ああ動く…、すべて予想どおりに進んでいく。 ただ、注意深くみると、オリジナルよりも、事件の真相を示唆する金田一耕助のセリフが多くなっているようだ。金田一ってのは捜査中は何を考えているのかまったく手の内を見せない探偵なんだけど、尺がやや短くなっていることへの配慮なのか、あるいは現代人の知的レベルに合わせたのか。 いわゆるお祭り映画だと思うので、あんまり悪く言う気はないのだけど、オリジナルより尺が短くなっているにもかかわらず、やや冗長に感じてしまった。市川監督の独特のカット割りやアングルもほとんどそのままだったのに、なんでだろうな。 前述の金田一のセリフによるヒントも含め、オリジナルに比べてより丁寧に作られていると思うのだが、そのぶんスピード感は失われていたかもしれない。 前作より大変だったろうなぁと思うのは、ロケ地。 金田一ものの魅力のひとつは、根強い因習を抱えながらも美しくのどかな地方の風景にあると思っているんだけど、30年前に比べたら戦後の風景が撮れる場所も少なくなってきてるでしょうに。 市川崑監督の金田一リメイクはまだカードがあるわけで、個人的にオリジナルのロケ地はよく知っている場所もあるが、その中にはすでに失われてしまった風景もある。 時代をずらすというのもひとつの手だが、それでは市川崑×石坂浩二の金田一映画の魅力が損なわれてしまうように思うしね。CGまかせってのも、なんか味気ないし。 その点、本作は、30年前の前作とも遜色のない時代の空気がしっかり再現されていたのは評価したいところである。 オリジナルでわたしの好きなシーン(以下激しくネタバレ)。 松子夫人(高峰三枝子)が全てを告白し、球世に向かって「近く、小夜子さんは佐智の子を産みます。竹子さんと梅子さんにとっては孫になります。この子が大きくなったら、犬神家の財産をわけてやってちょうだい。器量があれば、犬神家の事業につかせてやって。それがせめてもの、2人への罪ほろぼし…」というセリフ。 金田一を見送りにいく珠世(島田陽子)が花束を抱えた猿蔵に気付き、「お前も金田一さんの見送りにいくの?」と尋ねると、寡黙な猿蔵がはにかみながら「…あの人のこと、忘れられない」。 後者はちょっと違うシチュエーションで再現されていたが、前者がカットされていたのは残念だなぁ。松子夫人の哀切が伝わってくる、いいセリフだと思うんだけど。 あと、あの不自然きわまる逆さスケキヨの意味は「ヨキケス」で、上半身湖に浸かってるから「ヨキ(斧)」だという見立てなんですよ(※)。この意味の無い見立てこそ横溝ワールドなのに、なんでカットされてしまったんだろ? 横溝翁もわざわざそのためにスケキヨなんてヘンな名前にしたのだと思うのだが。 (※)図にするとこんな感じ。(前作で金田一がこんなの描いてた) なにはともあれ、市川監督、石坂さん、お疲れさまです。作品の評価に関わらずそれだけは言いたいw ところで、つのだじろうのコミック版 ![]() 犬神家の一族 は、オリジナリティあふれる大胆なアレンジがなされていて度肝抜かれます(![]() 悪魔の手毬唄 はもっとすごい)。金田一耕助は、幾多の金田一俳優の誰にも似ても似つかないチンチクリンのおっさん。金田一ファンはぜひご一読を! 評価:★★★☆☆ ▼関連記事 ≫わたしの愛した金田一耕助 ≫わたしの愛した金田一耕助2【ベストオブ金田一アクター編】 PR Comment posting ≫
Re:TBありがとうございます
コメントありがとうございます。
JETはメジャーどころからマイナーな横溝作品までよく網羅していますね。 相当のファンなんだろうなぁと。 ウチにはそれぞれ別のマンガ家が描いた犬神家が3冊くらいあるのですが…つのだじろうとJETとあと誰だったかしらん。影丸譲也かな? Trackbacks ≫
{/kaeru_en4/}おや、こんなところに骨董屋。
{/hiyo_en2/}東京には骨董品店がまだまだたくさんあるのね。
{/kaeru_en4/}30年前の「犬神家の一族」のDVDは置いてないかな。
{/hiyo_en2/}なんでDVDが骨董屋にあるのよ?
{/kaeru_en4/}30年前の映画っていやあ、骨董品みたいなもんだろ。
{/hiyo_en2/}じゃあ、その骨董品をリメイクした今回の「犬神家の一族」はどうだった?
{/kaeru_en4/}そういう意識で見ていたせいか、なんだか古い映画...
http://www.fujitv.co.jp/inugami/映画館にて犬神家の一族微妙だ・・・そもそもこの話って佐清が戦争が終わった後とっとと帰ってくれば事件が起きなかったのでは?かなり後味悪いかも・・・殺人シーンのとき血を流すシーンは必須で
『犬神家の一族』評価 ★★★★★(4.9 監督とキャストへの敬意を込めて)『あらすじ』 信州の大富豪・犬神佐兵衛の永眠によって、犬神家の人々は莫大な遺産が誰に相続されるのか、固唾を飲んで遺言書が読まれる日を待ちわびる。遺言の開封には、一族の者が全員集ま...
私だったら・・・
危ない時に、どこからかサッと現れて助けてくれる
猿蔵を選びます!!!
30年前もたしか友達と観に行ったんですよねぇ。
あの当時は一大ブームになってましたから。
横溝さんの本もかなり読み漁りました。
この表紙の絵がインパクトあって、今でもよ〜く覚えております。
この女性↓が大地喜和子さんに似てたんですよねぇ。
市川崑監督、なんと91歳におなりあそばすんですね!
頑張ったとは思います。
30年前に比べて、今回はCGを使っているらしいのですが、いかに...
日本
ミステリー&サスペンス
監督:市川崑
出演:石坂浩二
松嶋菜々子
尾上菊之助
富司純子
信州の犬神財閥の創始者・犬神佐兵衛が永眠した。佐兵衛には腹違いの3人の
娘、松子、竹子、梅子がおりそれぞれに佐清、佐武、佐智...
御歳91!の市川崑監督セリフリメイク作『犬神家の一族』12月16日公開。信州の大富豪である犬神家の当主が死去。その驚くべき遺言が明かされたのを機に次々と殺人事件が起こる。どうする名探偵・金田一!?
犬神家の一族
オリジナルは1976年というから(もちろん未見)、30年ぶりですか。内容は、古典的ミステリ。現代ミステリと比べてしまえば当然新鮮味はないけど、古き良きって感じの謎解きは嫌いじゃない。そして名役者たちの競演は見応えあり。石坂浩二が30年越しに再び主役ってスゴイよね。もっとも、オリジナルを知っ...
昨日から公開の映画『犬神家の一族』を自宅近くの映画館で観て参りました。 前々日に予約していたのですが、なんと人生初の整理券番号1番(それがどうした)獵劇場は全席自由なので、自分の座りたい席に座り放題です。もちろん一席しか座れませんが蓮..
274「犬神家の一族」(日本)
昭和22年、信州那須。わずか一代で製薬王たる地位を築き上げた犬神佐兵衛が永眠した。そしてその遺言状は親族の者全てが集まったとき公開されるものとされた。
佐兵衛の長女・松子の息子佐清(すけきよ)が戦地より戻ってくることになり、松子は博多へと迎えにいく。二人が戻ってきたとき遺言状は公開される。
同じ頃東京より一人の男がやって来る。私立探偵・金田一耕助。彼は遺言状を管理する法律事務所の若林によって呼ばれたのだ。
佐清と松子は帰ってきたが、佐清は戦争...
犬神家の一族 鑑賞 40点(100点満点中)
角川映画第一弾として30年前に製作され大ヒットし、現在でも内容は知らなくともタイトルくらいは誰も知っている存在となった、横溝正史原作『犬神家の一族』を、旧作と同じ監督・市川崑&主演・石坂浩二で再映画化。
監督と主...
有名な作品でTVで何度か放送したこともあると思うんですけど、実はこれまで観たことありません。なんとなくチラチラ観てたような気がするんだけど、ストーリーは全く覚えてないし当然犯人が誰かも全く知りません。湖面から突き出た二本の足の映像は子供だった私には強烈なイ....
30年ぶりの市川崑監督のセルフリメイクである犬神家の一族。他の監督が作ったというのであればまだ分かるのだが何故に自分でやり直したのか?それも30年も経って・・・さすがに全て当時の役者のままという事はできなかったみたいだが、それでも主役の金田一耕助や等々...
金田一さん、事件ですよ!!
と言われ続けて、30年〜。
還暦を過ぎているとは思えない
石坂金田一の、走りっぷりは
見事でした。
かばんも30年前に撮影で使ったもの
だとか・・・物持ちの良さもさすがです!!
とはいえ、オリジナルのテレビ放送やドラマも
さんざんやっているので、話の内容も犯人も
すっかり知られているわけですから、
今さら、なぜリメークなのかさっぱりわからないのですが
あの佐清の無気味なマスクに誘われて?・・・・
多くの人々と同じく劇場まで行ってしまいました!
...
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全員が全員の台詞が聞き取れるなんて!
『犬神家の一族』(2006年度版)
2006年・日本・131分
監督・脚本:市川崑
製作:黒井和男
プ
『犬神家の一族(2006)』
金田一さん、事件ですよ――
1976年、角川映画第1弾として公開された『犬神家の一族』、当時はポスターにV字開脚の画がデン!と載っていてインパクトを覚えた記憶があります。
他にも佐清マスクとか生首菊人形とか・・
市川崑監督
昭和22年。信州の帝王、犬神家当主、佐兵衛が死んだ。莫大な遺産を残して。そしてここに遺産を巡る血みどろの争いが幕をあける……、という話。
いやあ、松島菜々子、背が高いなあ。
奥菜恵と向かい合ったときには、大人と子どもかと思いました。
そり...
?
犬神家の一族(2006年、東宝)
http://www.inugamike.com/
監督・脚本:市川崑 原作:横溝正史
出演:松嶋菜々子、石坂浩二、仲代達矢、尾上菊之助、富司純子、松坂慶子、他
信州の犬神財閥の創始者
市川崑監督による1976年版「犬神家の一族」のセルフリメイク。主演の石坂浩二が ' 76年版と同じく金田一耕助を演じている。普通、リメイクというと何らかの手が加えられたり、脚本自体(視点を変えて描いた
「犬神家の一族」 2006版
監督が今回は「愛の部分を多くした」という
ようなことを雑誌で語られていた。
その言葉通り、確かに「愛」が核となっていた。
オリジナルと同じ核ではあるのだが、
リメイク版は、より様様な愛の形が描かれていた。
でも、愛とはなんとエ
今からね~『犬神家の一族』観にいくんだぁ~っとブティック経営してる友人のNちゃんとこで上映時間までたべってました。彼女もオリジナル知ってるから、松竹梅3婆の話になってあの時は誰だっけ?とネットで検索したら・・・配役比較してくれてるサイト発見♪もう、なつか...
意味はないが、過去最長(たぶん)のタイトルにしてみた(爆)市川崑監督が自らメガホンを取り、30年ぶりにセルフリメイクした、横溝正史・原作『犬神家の一族』が12/16の公開に先駆けて、第19回東京国際映画祭のクロ...
犬神家の一族
上映時間 2時間14分
監督 市川崑
出演 石坂浩二 松嶋菜々子 尾上菊之助[5代目] 富司純子 松坂慶子
評価 5点(10点満点)
会場 一ツ橋ホール(試写会)
簡単(テキトー)あらすじ
犬神さん家の子供達が、遺産をめぐり血みどろのバトルロワ....
12月16日に公開される「犬神家の一族
」
それに合わせてか、先日、日本映画専門チャンネル
で、“24時間まるごと
金田一耕助”という企画をやっていました。
日本映画専門チャンネルでは、“24時間まるごと○○”という企画をよくやっていて、金田一耕助シリーズの一挙放
あれから30年も経ったのか。。。
私がいくつになったかということはおいといて、
観て来ましたよ。
お正月にふさわしい豪華キャスト!
あらすじは1976年公開の「犬神家の一族
」と全く一緒。
ということで、前回のレビューから。
信州・犬神財閥の創始者、犬神佐兵衛が不
「犬神家の一族」★★★☆
石坂浩二 、 松嶋菜々子 、 尾上菊之助 、 富司純子出演
市川崑 監督、2006年
真面目にリメイクしたら
こんなふうになりました。
今、何故この映画なのか、そんなことを
思いながら映画をみた。
石坂浩二の金田一さんは、...
懐かしかったなー。日本映画音楽史上屈指の名曲が流れてくるだけで入場料の半分の価値はあったくらい。旧作は何度かみており、あらすじやオチまでほとんど分かっているので、推理モノとして楽しむ次元ではないのですが、その分旧作をみていたころをフラッシュバックして楽...
「犬神家の一族」は30年前に角川映画第1弾として公開された「犬神家の一族」のリメークした作品で日本最大のミステリーとして豪華キャストが話題である。90歳を越えてなおメガホンを取った市川崑監督も凄いが、30年前の作品をリアルタイムで知らない世代には日本映画...
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